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第I期を観たとき、法隆寺の広目天の光背が頭部に打ち付けられているのを観て「な〜んだ」と思ったと書きましたが、例の「隠された十字架」を引っ張り出して読むと、救世観音だけではなく四天王も「頭部に打ち付け」仕様になっていることが明記されていました。
当時より、四天王も含めて本に指摘されていることが頭に残っていなかった私です。
話は変わりますが、あらためて読んで「あれ?」と思ったのは、著者が救世観音について:
=== 引用開始 === 背や尻などが、この聖徳太子等身の像には欠如しているのである。 === 引用終了 ===
と書いている点です。 これは、フェノロサによる『東亜美術史綱』の
=== 引用開始 === 像形は人体より少し大なるも背後は中空なり === 引用終了 ===
を受けているのかもしれません。
いや、背中もお尻もありますよね?
そこで仕事柄引っかかるのは『東亜美術史綱』の原著(英語?)にどう書かれているかです。
その点はわかりませんでしたが、背中もお尻もあるけれど、側面から像をいったん縦に切って、中刳り(ぐり)をして、また継ぎ合わせたのでは?と個人的には想像している次第です。
..2017/11/24(金) 18:19 No.24224
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